稽古 ーいよいよ本番間近

夏前から重ねてきたオペラの稽古も残すところわずか。。
まだまだ先の話だなと思っていたのに、公演まではいつもあっという間です。
コレペティ稽古、ピアノでの音楽稽古、立ち稽古を経て、オーケストラ、合唱団との通し稽古までたどり着きました。音が厚くなればなるほど歌い手もワクワクが増してきます。さらに気合を入れて歌わねば!

その間には、この舞台に欠かせない能の稽古も。
この劇団に入ってからはじめて能の舞や謡に触れることになりましたが、日舞とも違う独特な足捌きや所作にいまだてんてこ舞いです。
演技の全てはとてもシンプルな動きに見えるのに、実際はつま先から指先、扇子の先にまで力が漲っていないとできないことばかり。
直線の美、というか、まず型の美しさを理解するのにも時間がかかりました。
身体ごと「舞う」ことができる日は来るのだろうか…まだ振り付けをされてるような動きしかできませんが、少しずつ会得できたらと思っています。
今回の舞台でも舞が取り入れられている場面があるので(私は舞いませんが、舞う歌い手たちはみんな必死で稽古を重ねています!)、能によって表現される登場人物の心情をお楽しみいただけるのもモンドパラレッロの醍醐味。ぜひ観ていただければと思います。

写真は喜多流の粟谷先生による特別レッスンで伺った檜舞台の松。
あそこに神様がいて、奉納する気持ちで舞うのだと、まず教えていただきました。
いつも枝に腰掛けている翁面の神様を思い浮かべています^^

工藤 夏子 Official Website

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